さくらサーバードメイン(メールはGmailで閲覧)からムームードメイン・ヘテムルに変更する場合の手順と注意点

現在の設定状況と変更後の設定

現在の設定状況

  • 独自ドメインのメールアドレスが必要だった。
  • さくらインターネットを契約した。
  • さくらサーバーはメールサーバーのみに利用。(ウェブ公開せず)
  • さくらドメインはメールアドレスのために利用。
  • 独自ドメインのメールはGmail(ジーメール)で取得している。

変更後の設定

  • ウェブ作成を行う環境としてヘテムルを選択。
  • メールアドレスもそのまま利用する。
  • ランニングコストを考えさくらインターネットの解約を行う。
  • サーバー変更後も、独自ドメインのメールをGmail(ジーメール)で取得する。

事前準備

Gmailの「アカウントとインポート」タブの「他のアカウントのメールを確認」のところでPOPサーバとSMTPサーバが独自ドメインになっていないことをご確認いただきたく存じます。恐らく、さくらの初期ドメインが使用されているかと思いますがもし、独自ドメインになっているようであればさくらの初期ドメインに変更しておいてください。

設定を確認していただくのは、メールアドレスではなく、あくまで送受信サーバのアドレスでございます。そのため、独自ドメインメールアドレスを設定していただくわけではございません。DNSの働きにより、初期ドメインは独自ドメインを装っているカタチですので送受信サーバの設定を変えることは、単に見た目を(表記)を変えることに過ぎず実態には変化ない(つまりは送受信に影響ない)ということとなります。

【念には念を入れた対応】Gmailのメールデータをダウンロードしておく。

「https://takeout.google.com/」
上記URLの「メール」にてデータのダウンロードが可能です。メール以外のデータも併せてダウンロード可能ですが今回は独自ドメインのメールバックアップが目的ですので「メール」のみの選択で進めていただいて構いません。

【念には念を入れた対応】さくらサーバーのメール受信時にGmailのメールアドレスに転送しておく。
https://help.sakura.ad.jp/mail/2111/?article_anchor=js-nav-0

ドメイン移管の流れ

先ずは、ドメインの移管作業からとなります。

1.「さくらのドメイン」にてドメイン転出の申請を行う
  https://help.sakura.ad.jp/domain/2279/

2.認証コードを受け取る(3営業日以内に届く)

3.「ムームードメイン」にてドメイン移管の申請を行う
  https://support.muumuu-domain.com/hc/ja/articles/360046455894

4.移管完了連絡を受けたら移管費用を支払う

ここまでで1週間前後を要すことが多いです。その後、メールサーバの変更という流れになります。

メールサーバ変更の流れ

ヘテムルに独自ドメインを設定するとき、DNSはまだ切り替えない。切り替えてしまうとメールが行方不明になります。

1.「ヘテムル」にて独自ドメインの設定を行う
  https://support.heteml.jp/hc/ja/articles/360042135294

2.メールアカウントの作成を行う
  https://support.heteml.jp/hc/ja/articles/360042135394

Gmailにヘテムルで作ったメールの設定をするとき、さくらのメール設定を編集したり削除したりせず必ず残して同じメールアドレスの設定が2つ(新旧サーバ)存在する状態にする。

3.Gmailでヘテムルのメールサーバでのメール設定を行う
  (さくらのメールサーバでのメール設定は残したまま)

4.DNS切り替えを行う
  https://support.heteml.jp/hc/ja/articles/360042135274

5.さくらのメールサーバでのメールが不通となりヘテムルのメールサーバでのメールが問題なく送受信できるようになれば完了(数時間~数日くらいと結構幅があります)

FAQ

Q
メールを利用している場合において、サーバーの引っ越しをするときどのような危険性があるか。
A

切り替えのタイミングと送受信が重なってしまうとメールが行方不明になってしまうという可能性があります。なるべく送受信の少ない夜間や週末などに切り替えることでリスクを回避するという流れを採ることが一般的です。

ただし、このページの手順は、メールが行方不明にならず取りこぼしの危険性もない手順であり、必ず、新旧どちらかに届きます。

Q
サクラサーバー契約時に送受信していたメールは、ヘテムルに引っ越しした後は閲覧できなくなりますか?ヘテムルに引っ越しした後も閲覧するために、いままでに送受信したメールごと引っ越すことは可能ですか?
A

サーバ上のメールデータを持ち出すといったことは不可となりますがPCやスマートフォンなどでのメールソフト(OutlookやThunderbird等)または、Webメール(GmailやYahoo!メール等)にて送受信しているデータはそのまま残りますので、お引っ越し後も閲覧可能です。

但し、受信設定が「IMAP」(メールサーバーを参照する設定)になっている場合には閲覧不可となってしまうため、必ず「POP」(メールサーバーにあるメールをコピーまたは移動する設定)に設定する必要があります。

Gmailの場合の独自ドメインのメール設定は「アカウントとインポート」タブの「他のアカウントのメールを確認」のところにございます。こちらにて「POP」設定になっていることをご確認いただければと存じます。

Q
サクラドメインを解約しムームードメインに移管させる場合においてもメールトラブルの危険ポイントはありますか?
A

ドメイン管理会社の変更有無は、手続き内容や処理期間に影響あるのみで
メールのお引っ越しにおけるリスクには影響ないため
危険ポイントとしては、最初のメールでご案内した内容と変わりございません。

Q
また、独自ドメインを取得しサーバー設定はよく行っています。新規で設置も変更も同じことを行うイメージでしょうか?
A

ヘテムルへの独自ドメインの設定につきましてはドメイン新規取得の場合でも移管の場合でも、手順としては然して変わりございません。

但し、新規の場合は恐らくドメイン設定と併せてDNS設定も行っているかと存じますが、今回の場合には、ドメイン設定の段階ではDNS設定(切り替え)は行いませんので独自ドメインの設定における所要時間としては恐らく数分程度かと思われます。

DNS設定(切り替え)における浸透期間ということであれば環境により結構幅があり、数十分程度で完了することもございますがメールサーバはWebサーバよりも少し不安定な印象がございますので時間的余裕がございますようでしたら、新サーバ設定でのメールが出来るようになってからも数日は様子を見られますことお薦め申し上げます。

Q
作業前に、さくらサーバーでGmailのメールアドレスに転送設定を行っておくというのはどうでしょうか?
A

今回の流れでは、メールの取りこぼしがないような手順であり、②のメールアドレスも設定いたしませんので転送設定はお好みで構いません。より慎重に進められたいようであれば、設定していただくとよろしいかと存じます。