行政書士の報酬を決定する方法(相場と目安)

ウェブ屋コラム

行政書士報酬を決定するために参考にするもの

行政書士の報酬額の統計から決定する

報酬額は、行政書士各々が自由に定めて、業務を受任することができます。行政書士会では、5年に1度、報酬額の統計調査を実施して、結果を公表しています。

日本行政書士会連合会で公表されているPDFをブラウザ上で見られるようにしました。令和2年度報酬額統計調査の結果(元のデータはこちらです。日本行政書士会連合会:報酬額の統計

行政書士の業務の報酬の他に、平均・最小値・最大値・最頻値が分かるため、値付けを行うための参考資料になります。

取扱業務を決めて、業務に関する報酬がどれくらいの価格で設定されているか、統計で確認してみましょう。

ウェブ上で検索結果から決定する

ウェブで「行政書士 報酬」や「行政書士 料金」などで検索をかけ、先輩行政書士がホームページに記載している報酬の額や、記載の方法に注目してみます。行政書士の報酬額の統計よりも、ウェブ集客を行っている行政書士は単価を抑えている印象を受けます。

ウェブ集客の場合、価格競争になってしまう場合が多く、安い単価で受任している事務所もあります。しかし、その事務所は業務を効率化に成功し、安い単価で受任しているのですから、ウェブで検索した報酬額をそのままご自身の報酬で採用しないほうがよいかもしれません。

行政書士の2つの報酬設定の考え方

行政書士の事務所の地域や、その行政書士歴などにより報酬の幅が出ることは当然なのですが、価格を「込み込み」にしているか、作業ごとに分割設定にしているかで、作業内容と報酬の比較は難しくなります。いくらで、何をするか、という線引きをしっかり持つことがとても重要です。

「込み込み」報酬設定

「込み込み」報酬設定とは、例えば、許認可新規パック10万円、といった表記の方法のことです。

見積もりなしで10万円ですべて受けます、という書き方で、依頼者側からすると値段がはっきりしていて分かりやすいメリットがあります。

しかし、許認可を受けるためには様々な書類が必要となりますし、従業員の多い法人の場合はその分書類も増えることになりますので、行政書士としては、10万円以上の働きをする必要があるかもしれません。

作業ごとに分割設定

作業ごとに分割設定する方法は、以下のように作業を細かく分けて値付けをする方法のことです。

  • 書類作成・・・3万円
  • 書類申請・・・5万円
  • 書類取得・・・2万円

ネット集客(特にネット広告)の場合は、作業内容の比較はされずに金額の比較がされやすい傾向にありますので、この値付け方法が良いようです。上記のような価格設定だとすると、「許認可申請5万円」などのように検索結果に表示されていたら、安いように見え、クリック率が期待されます。

モラルに反しない程度の範疇で、作業ごとに分割して報酬設定しておくことによって、ネット集客に強いウェブサイト作りになります。

メリットは他にもあります。報酬が細かく設定してあることによって、依頼者から思いがけない依頼があることもあります。我々にとっては当然に行える業務も、相手にとっては知らない業務です。飲食店で無いメニューを頼まないのと同じように、メニューがなければ依頼はありません。

結論:ウェブ集客するのであれば、作業ごとに細かく報酬設定を行うことをオススメします。

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