行政書士が集客として駅に看板を掲げるのは

行政書士の集客

行政書士のための広告宣伝、集客のための営業の方法をご紹介します。行政書士にとっても、顧客の新規開拓は、重要なマーケティングの目的でもあります。今回は、駅などの交通広告をご説明いたします。

1.交通広告とは

交通広告とは、電車・バス・タクシーなどの公共交通機関の広告のことです。駅であれば、駅構内の「駅電飾看板広告」や「駅貼りポスター広告」などです。

4大メディア(新聞、雑誌、テレビ、インターネット)に対して、屋外の交通広告はアウトオブホームメディア(OOHメディア)と呼ばれています。OOHメディアは、家庭以外の広告メディアの名称のことで、交通広告や屋外広告などがあります。

なお、交通広告にも倫理綱領が定められています。日本鉄道広告協会では、「駅の公共性の高さから、より高い倫理性と品位が求められている」としています。チラシなどを使った他の広告より厳しい倫理感を求めています。あまり露骨な売り込みや客集めの表現は抑えるべきかもしれません。関東交通広告協議会では、かなり具体的な表現まで規定しています。

公益社団法人日本鉄道広告協会倫理綱領
https://www.j-jafra.jp/standard/index.html

関東交通広告協議会 広告掲出審査基準
https://www.train-media.net/rule.html

2.交通広告(駅)の種類

後ほど、価格表を見るのに必要になりますので、簡単にご説明しておきます。

看板(サインボード)広告
駅施設構内外に設置された長期掲出できる看板タイプの駅広告です。照明がついて内照式看板や間接照明看板、柱巻タイプの看板などがあります。6ヶ月間を基本とした長期間掲出できるのが特徴です。

駅ポスター
駅広告の中では、短期の掲出というのが特徴です。短期のため、店舗のオープニング案内や新製品の発売や展覧会などのイベント告知などがメインになります。
また、単駅で駅構内へ複数枚掲出しインパクトを演出する方法や、複数駅へ掲出し広域エリアで連動した訴求が可能で、注目度の高いポスターセット媒体もあり、展開方法はさまざまです。予算に合わせて利用しやすい駅広告です。

・単駅貼りポスター
基本7日間の掲出期間で統一され、サイズはB版。掲出単位は1駅1枚から可能です。一駅の広告掲出ができます。駅広告の中では、費用も安価です。

・セットポスター
複数の駅や枚数を組み合わせたセット掲出が可能です。複数の駅を使ってキャンペーンなどに使われます。

(3)駅臨時広告(SPメディア)
1週間から掲出できます。駅構内の天井や壁面、柱、床などからメッセージを発信する駅広告をSPメディアと言います。

(4)柱巻き広告(アドピラー)
ホームや駅構内の通路などの柱を使った駅広告です。

(5)デジタルサイネージ
1週間から長期まで対応しています。映像広告で、駅構内の液晶ディスプレイに表示する駅広告です。

3.交通広告のターゲット層と効果

広告ターゲット

東京を例にして、駅の乗降客の数字をピックアップしました。
*乗降ですから、乗り降りで、2カウントとなります。

2020年度 1日平均乗降人員
JR東日本 東海道本線 東京駅  542,216
      山手線   新宿駅  954,146
      横須賀線  久里浜   9,916
東京地下鉄 丸ノ内線  東京   124,759
      有楽町線  桜田門   10,964

2019年度 1日平均乗降人員
JR東日本 東海道本線 東京駅  925,178
      山手線   新宿駅 1,550,772
      横須賀線  久里浜   12,676
東京地下鉄 丸ノ内線  東京   216,749
      有楽町線  桜田門   13,456

同じ東海道線であっても、メインの駅とローカルな駅では、桁が2桁も違ってきます。このあと見て頂く価格表でも、乗降客数によって、値段は違ってきます。

(データ引用先)
関東交通広告協議会 各鉄道の平均乗降人員・通過人員
https://www.train-media.net/report.html

(2)交通広告の効果

東京都交通局の調査で興味深いデータがありました。2019年の広告到達率調査によれば、電車の車内の広告で、40%前後、駅広告では、70%となっています。

駅広告は、70%もの認知度があるという結果です。驚異的な数字で、ほかのメディアではない高い認知度が示されています。

*広告到達率とは、「アンケートで見たという回答」/「調査対象者数」で出したパーセンテージです。

調査の詳細は、こちらをご覧ください。
https://www.kotsu.metro.tokyo.jp/other/kanren/ad/pdf/media_guide_11.pdf

4.交通広告の業者と価格

乗降客の数によって、数千円から何百万円まであります。
交通広告の場合は、直接問い合わせも可能です。

公益社団法人日本鉄道広告協会
2021 全国鉄道広告料金表
https://www.j-jafra.jp/price/index.html

関東交通広告協議会
首都圏交通広告料金検索
https://www.train-media.net/index.html

(主要な業者)
(株)春光社 
https://shunkosha.co.jp/corporate/
交通広告の専門大手です。
(株)大阪オリコミ
https://www.osakaorikomi.co.jp/media/station/
関西の交通広告の専門大手です。
(株)博報堂DYアウトドア 
https://www.hakuhodody-outdoor.co.jp/
大手広告代理店系の交通広告専門会社です。

5.行政書士と交通広告

先の東京都交通局の調査でもわかるとおり、駅広告は、きわめて高い認知率があります。価格表でも、お分かりになると思いますが、ローカルな駅であれば、何千円で広告の掲出も可能です。地域に密着した顧客を集客しようというのであれば、検討に値する広告メディアだと思います。

6.交通広告の効果(評価)

駅看板広告は地域密着型のブランディング、ダイレクトな集客が見込める駅広告です。
費用もピンからキリまであって、適切に使えば、十分効果のでる営業ツールになると思います。
注意点としては、掲出期間限定なものが多いので、タイミングを決めなければなりません。また、駅の掲載枠も有限なので、注意が必要です。