ポスティングは、チラシやビラの配布、投函をすることで、広告宣伝などのPR活動のひとつです。地域エリアを限定して、配布・投函する方法や、駅や特定のイベント会場など場所を限定して、配布する方法もあります。
- ポスティングってそもそもどんなもの?
- ポスティングって効果あるの?
- 集客手段として有効なのか知りたい
こんな疑問をお持ちの先生に、行政書士の集客の方法として、営業活動の一環として、顧客の新規開拓を念頭に置いて、ポスティングについて解説します。
ポスティングとは
ポスティングは、チラシ配りやビラ配りとも呼ばれる、広告・宣伝を目的としたチラシを一軒家やマンションなど個人宅の郵便受けへ直接投函することです。
チラシやビラと言えば、こういった配布や投函する方法以外で、新聞に折り込まれる方法もありますが、新聞購読世帯の減少や停滞をうけて、近年、ポスティングが集客の一環として注目されています。
ポスティングの種類
ポスティングには、全戸配布と選別配布の2種類があります。集客やセールスの目的で配布方法を選ぶことができる場合もあります。
選別配布は、セールスしたいターゲットを特定する配布方法です。セグメント配布とも言います。業者によっては、特定のマンションや戸建てのみに訪問配布する手法をとっているケースもあります。
ポスティングのターゲット層と効果
国の機関である統計数理研究所では、ポスティングについての調査が2007年に実施されました。
統計数理研究所は、東京都立川市にある大学共同利用機関で統計数理の研究者を有する国内唯一の機関で、統計研究の中核的存在です。要約すると次のとおりです。
ポスティング調査(郵送調査との比較)
https://www.ism.ac.jp/editsec/kenripo/pdf/kenripo096.pdf
このことからも、ポスティングのほうが、DMより効果が高いか、すくなくとも同等以上であることが想定できます。
ポスティングの業者と価格
比較的大きなポスティング業者を4社ご紹介して、費用も概略でご紹介します。
・ポスネット
http://posnet.jp/
GIS(地理情報システム)を利用して、配布エリアも選べます。チラシ以外、小冊子・カタログなども配布可能です。
費用は、B版で、中央値で5円/枚程度、戸建て配布、指定マンション配布も可能です。
・ポストサービス
http://ateservice.net/
デザイン・印刷・マーケティング調査なども実施しており、チラシの制作とポスティングを同時に依頼できます。
費用は、B版で、中央値で2円/枚程度、業界では、安いほうです。
・アドワールド
https://adworld.co.jp/
新聞折り込み・サンプリング・ダイレクトメールの封入作業・同梱広告も依頼できます。
費用は、B版で、中央値で5円/枚程度です。
・ラクスル
https://raksul.com/
印刷等の大手で、ポスティングやダイレクトメールも手掛けていますが、ポスティングの配布だけでなく、印刷もセット価格となります。
費用は、B版で、中央値で10円/枚程度です。印刷費込みのため、他社との比較がむずかしくなります。
行政書士とポスティング
行政書士など士業にとって、ポスティングは、配布エリアを指定することができます。ローカルな地域を営業セールス対象とするのであれば、メリットが大きくなります。また、事務所に訪れやすいエリアの住人に対して、ピンポイントのマーケティングを行うことができます。ターゲット層の多い地域に対してピンポイントの販売促進をすることができます。
ポスティングの効果(評価)
ポスティングのコンバージョンは、1%程度とされているようですが、ポスティングの場合、配布エリアのカスタマイズができますので、お客さんの反応は、かなり違ってきますので、一概には言えません。ポスティングであれば、統計データをもとにピンポイントで、高齢者の多い地区を重点的に広告PRすることができるためです。
*コンバージョンとは、広告に対して、なんらかのアクションがあったことを意味します。たとえば、商品の購入だけでなく、購入されなくても、カタログの請求があったとか、価格や仕様の問い合わせあった件数と言う意味でここでも使っております。
ポスティングの強みは、居住地区、居住スタイル(マンション、戸建て、社宅)で、営業のターゲットをセグメント分類して、売り込みできるところです。たしかに、インターネットでも、年収別の名簿等があるようですが、そもそも、そのような名簿が仮にあったとしても、信ぴょう性を疑ってしまいます。
例えば、車庫証明のお客さんを新規開拓のターゲットにしたいのであれば、新築戸建て住宅の多い地区を選んで、集中的に広告PRすることも可能です。ポスティングは、あたかもセールスマンが訪問営業するかのような売り込み活動をすることができるので、有効な広告PR方法だと思われます。
また、新聞の折り込みチラシと違って、新聞を購読してないお客さんにも営業することができます。新聞の広告のように、チラシは、まとめてゴミ箱行きとはならず、少なくともポストに入っているチラシを一度は手に取って見てもらえるというメリットもあります。
このように、お客さんをエリア別にセグメント化できることから、複数の違ったチラシをつくって、効果測定をすることもできます。反応のよかったチラシは、新聞折り込みなどにも試してみることが可能となります。
なお、広告活動全般に言えることですが、多くの広告の依頼主であるクライアントは、商品にもよりますが、いろいろなメディアを使って、年中広告するのではなく、時期を選んで、スポットで、広告するというのが一般的です。ひとつのメディアに広告を出し続けると反応(反響)は、落ちてきます。広告の反応は、掲載回数と時間で、反比例することになります。