行政書士として独立した後は、自分から積極的に営業を行って、仕事を取っていかなくてはなりません。営業といっても、自分の足腰や人脈に頼っていただけでは、利益をあげて生き残っていくわけにはいけません。
営業の支援ツールをどれくらい上手に活用できるかが重要になります。これから開業する行政書士に、営業のために活用していきた営業ツールにはどんなものがあるか、活用のための方法とあわせて、ご紹介します。
1.名刺
セールスの営業ツールとして、超基本的なツールが名刺です。名刺には、事務所名と名前だけを書いておくだけでなく、次のような工夫をすることで、見込み客の開拓になります。
・自分の顔写真やイラストを掲載する
セールスでは、顔を覚えてもらうことは大切です。印象度もかなり上がります。
・自分の専門分野であったり、自分の好きな格言などを掲載する。
自分や自分の仕事の特徴をより一層、印象付けることができます。
・経歴や資格などを載せる
仕事への信頼感が増します。
・事務所などの地図を掲載する。
事務所などに訪問しやすくして、見込み客の集客力を向上させます。
自分の顔写真を入れた名刺は、お客さんに印象付けるのにとても有効です。顔写真を入れることで、お客さんに覚えて頂く事ができやすくなり、紹介も受けやすくなります。名刺をつくることによって、人脈を広げることにも繋がります。
2.ホームページ
ホームページは、今では、行政書士の営業ツールとしては、欠かすことのできないツールになっています。対面営業によって、人間関係をつくることも重要ですが、潜在顧客を含めて、より多くの人に対して、自分のサービスの内容に興味を持ってもらうことが重要だからです。お客さんに渡す名刺にホームページのURLを載せておくだけでも、集客効果をアップさせやすくなります。
ホームページをつくる場合には、次のようなポイントに注意しておきます。
・クライアントが必要と思われる情報は、できるだけ掲載しておきます。
自分の事務所の実績、得意な仕事の分野、モットー、連絡先、行先やメールアドレスなどのアクセス情報などです。
・事務所や行政書士に親しみがでるブログのコンテンツ記事などを定期的に掲載します。
・SEO対策をして、Googleなどの検索エンジンにも評価されやすく対策をしておきます。
地域名と相談内容の案件名のキーワード対策をしておきます。
ホームページには、問い合わせをするためのメールをフォームにして送るメールフォームをつけて、連絡が取りやすい方法を導入したりするとよいでしょう。
ホームページは重要な営業ツールなので、自作ができれば、よいのですが、自作のスキルがない場合には、プロに依頼することも検討します。費用はかかりますが、プロ目線で作成すれば、理想のホームページに仕上がって、事務所の看板になると思います。
SEO対策などアクセス数を向上するための方法やアドバイスをしてもらうこともできるので、プロに相談してみてはいかがでしょうか。
3.チラシ、ダイレクトメール
地域の人などに行政書士として多くの人に知ってもらうためには、チラシやダイレクトメールといった方法も有効です。特定の地域の住宅ごとに配布できるチラシや、個人ごとに送ることのできるダイレクトメールは行政書士としての知ってもらうだけではなく、相談内容になりそうなサービス内容を知ってもらい、より集客につながりやすくすることができます。
たとえば、一度、契約に結びついたお客さんや見込み客の段階で終わっていたお客さんにお送りすると、リピーター効果や問い合わせが入ることもあります。ダイレクトメールは、住所などをお聞きした以前に一度お会いしたお客さんにお送りするので、クーポンをつけてみたり、キャンペーンをすると一層効果的になります。送る頻度としては、半年から一年に一回は送ると、費用対効果から考えても効果があると思います。
ダイレクトメールは郵送費用がかかりますが、お客さんの自宅に届くので、目を通して頂ける可能性が高いと思います。
チラシは昔からある営業ツールです。新規の呼び込みをすることができるので、活用すればよいでしょう。チラシであれば、安価に作れるだけではなく、枚数も多くつくることができますので、多くのお客さんに見てもらうことができます。
4.パンフレット(カタログ)
事務所に来られるなどのお客さんに見せるパンフレットも営業ツールとして必要になります。事務所に来られるお客さんは、すべての人が仕事を契約するわけではなく、家などに持ち帰って検討されるお客さんもいらっしゃいます。わかりやすいパンフレットやカタログがあれば、お渡ししておいて、帰宅後にでも再度、見てもらうこともできるので、追って成約するということもあり、成約率があがる可能性があります。
できれば、パンフレット・カタログはカラーで作成して、表紙を付けた物にする方が読んで頂きやすくなるでしょう。
5.書籍(電子書籍)
書物、書籍などはホームページと同じく、広く周知してもらうという意味で効果的な集客の営業ツールとなります。